月別アーカイブ: 8月 2014

仕事観

サンライズ・メイト・バート 代表取締役の井上です。 3回にわたり、働き者の父のことについて、いろいろ書かせていただきました。 それだけ、自分にとって父の働きぶりや教えは、私の仕事観の根幹となっているのです。 生前、父は私に、『商売人は小銭を持つな』とよく言っていました。 私には、それがいいことなのかどうかは、今もよくわからないのですが・・・ しかし、下町人間らしい、実に気風のいい性格でしたね。 ご存知の方も多いと思いますが、豆腐屋の朝はとても早く、夜明け前から豆腐作りが始まります。日が昇る前から、父が考案した油揚げの機械がフル稼働したものです。 私は、朝学校に行く前から、父の仕事を手伝うのが日課でした。 豆腐の製造は、土日祝日も関係なく続きます。ですので、学校が休みの時は朝から1日仕事を手伝わされるのです。 そのせいなのか、小さいころ両親から「勉強しなさい」と言われた記憶はありません。 仕事をする「感覚」のようなものも、小さいうちから刷り込まれていたためか、いかに休みが少なかろうが、全く苦にはなりません。 今思えば、「仕事をすることは、自分が生きることそのものである」というのを、父は背中で教えてくれたような気がしており、とても感謝しています。  

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残された家族と、父の無念

サンライズ・メイト・バート 代表取締役の井上です。 前回の続きです。 父が亡くなる前に、稲荷寿司の油揚げに味をつけて販売したらどうかという企画提案をしておりました。 今では当たり前にスーパー等に出回っていますが、まだ世に誕生する随分前から、父が考案し試作を始めていたのです。 その矢先の、悲しい死でした。 さらに、悔しい出来事が・・・ 父が亡くなってしばらくして、スーパーへ行ったら、味付けされた稲荷寿司用油揚げが販売されているのを目の当たりにしたのです。 私の中では、無念と悔しさで一杯でした。 なぜなら、今普通に出回っている稲荷寿司の味付き油揚げは、父が考案したものだという想いが強くあったからです。 父が亡くなったことは、それだけでもつらく悲しい出来事。 しかしそれ以上に、父の頑張りが直接実を結ばなかったことに、私は悔しさを押し殺すことができませんでした。 でも、一番悔しかったのは、天国の父だったはず・・・ 無念だったと思います。 今でも、そのことを思い出すたびに、胸が痛くなります。

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父の死

サンライズ・メイト・バート 代表取締役の井上です。 前回、父のことについて書きましたが、その続きです。 苦労をして事業を立ち上げ、豆腐製造の全工程をオートメーション化した父でしたが、ある日私たち家族に、悲劇がおとずれました。 突然、父が病に倒れ、入院1ヶ月であえなくこの世を去ってしまったのです。 あっという間の出来事。 享年42歳、あまりにも若すぎる死に、私はこの現実を受け入れることができませんでした。 42歳といえは、油が乗ってバリバリ働ける年代。 さあこれから!という時に・・・ そしてその後、さらに悔しい出来事が起こります。 続きは次回に・・・  

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